商売繁盛・開運招福を願う「酉の市」は江戸時代から続く伝統的なお祭りです。
神社へ近づくと「ヨヨヨイ、ヨヨヨイッ!」「商売繁盛!」という掛け声が響きます。
熊手を買うと、売り手の方が手拍子をしながら掛け声をかけてくれます。
「三本締め」と呼ばれ、縁起を担ぐ儀式。
周りの人まで笑顔になる一体感がありますし、こちらまで縁起担ぎをしてもらったような気持ちになって嬉しくなります。
陳列された大きな熊手を見るだけでも楽しい。
熊手職人の技術のすごさを感じられます。
熊手は商売をしている人が買うイメージが強いかもしれませんが、開運招福のご利益もあります。
サイズもいろいろありますし、小さなダルマなども売っているので「福をあつめる」酉の市に足を運んでみてはいかがでしょうか?
他のお祭りとはひと味違う、売り手と買い手の人々の交流があり、古きよき日本の風景がそこにはあります。
気持ちが温かくなる魅力がありますよ。
大國魂神社 酉の市とは?
酉の市(とりのいち)とは、11月の「酉の日」に行われる祭礼で、商売繁盛・開運招福を願う人々で賑わいます。
大國魂神社 酉の市は「江戸三大酉の市」のひとつでもあります。
東京の酉の市として有名な「江戸三大酉の市」には、
・鷲神社 おおとりじんじゃ(台東区)
・花園神社 はなぞのじんじゃ(新宿区)
・大國魂神社 おおくにたまじんじゃ(府中市)
の3社があります。
1900年以上の歴史を誇る大國魂神社。
江戸時代からこの行事が受け継がれ、地域の人々にとって秋の風物詩となっています。
今でこそ、府中駅前は商業ビルが数多く立ち並んでいますが、その場所も昭和時代の頃は、すべて個人商店が立ち並び、府中市以外の地域からも買い物客がやってくるような活気あふれる商店街がありました。
そんな商売人が多くいる街だったということもあるからか、現代も一層の賑わいをみせるのが大國魂神社酉の市です。
アクセスがよく、府中駅から参道までの人の流れができているので、はじめての人も迷うことなく行くことができます。
府中駅から大國魂神社へ向かう参道「ケヤキ並木」は、「馬場大門欅並木」で、かつて徳川家康に整備されたという話も、なんかすごい。いや、すごい。
神社参拝所の入り口(随神門)にある巨大熊手も必見です。
ぜひ見てくださいね。
大國魂神社酉の市 熊手 価格帯の目安と熊手の意味
酉の市の熊手には「福やお金、人をかき集める」という縁起が込められています。
飾りには招き猫や大判小判、稲穂、鶴や亀など、繁栄や長寿を意味する縁起物があしらわれています。
熊手は、年末を迎える前の11月酉の市で購入し、毎年買い替えます。
神社内で、おたき上げをしていますので、1年お世話になった熊手を神社にお返しして、新しいものを購入しましょう。
・小さな熊手 1000円から3000円くらい 手に乗るくらいのサイズ
・中くらいの熊手 5000円から1万円くらい
・大きな熊手 1万円以上 10万円以上する巨大熊手もあります
最初は小さい熊手からはじめ、年を重ねるごとに少しづつ大きなものにしていくのが「福を年々大きくする」縁起のよい買い方とされています。
会社や事務所に飾る、お店に飾る、自宅に飾る、用途にあわせてお好きなものを選べば良いと思います。
大國魂神社の授与所でも熊手が買える 種類は?価格は?
大國魂神社の「くまで授与所」でも熊手を買うことができます。
こちらは「おおさめください」と静かに手渡してくださいます。
「ヨヨヨイッ!ヨヨヨイッ!」の掛け声はありませんので、そこは期待しないでくださいね。
豪華絢爛な熊手ではなく、シンプルでおしゃれな熊手です。
大國魂神社の熊手価格(初穂料)は
・大 3000円 (大といってもそんなに大きくない、紙袋にはいります)
・中 1500円 (縦30センチくらいの大きさ)
・小 かんざし守 800円
大と中の熊手には、四角い枡(マス)の中に、えびすさまとだいこくさま。
稲穂とお札が飾られています。
小の「かんざし守」は「熊手のかんざし」といって江戸からの縁起物といわれています。
ほかの酉の市では売っていない大國魂神社ならではの珍しいお守りです。
「かんざし守」もシンプルでとてもおしゃれです。
酉の市の当日のみ授与所にて販売、その日の数がなくなったら終了です。
大國魂神社 酉の市の雰囲気
コロナ禍は、屋台なども自粛していて、ひっそりと熊手屋さんだけでやっていたときもありました。
今は、また活気が戻っています。参道を飾る提灯の豪華さ、華やかな熊手、威勢のいい掛け声。
夜がいちばん盛り上がります。提灯の灯りも雰囲気があります。
だた、夕方以降は混雑しますので、ゆっくり見たい方は早めの時間がおすすめ。
神社内の授与所で販売される熊手(大國魂神社の熊手)は遅い時間だと売り切れてしまいますので、こちらを求めたい方は早めの時間に行きましょう。
大國魂神社 酉の市 西門の大鷲神社(おおとりじんじゃ)に参拝
酉の市の日は、普段は閉じられている境内西側に位置する「大鷲神社(おおとりじんじゃ)」の扉があきます。
酉の市は大國魂神社境内の大鷲神社(おおとりじんじゃ)の祭礼です。
こちらにも必ず参拝しましょう。
本殿を正面にみて、右側に授与所、待合所があり、その裏あたりの場所に大鷲神社(おおとりじんじゃ)があります。西側に位置しています。
大國魂神社 酉の市 訪れるときの注意点
・時間帯について
夕方から夜にかけての時間がいちばん盛り上がります。
大國魂神社酉の市は、9:00~22:00までやっています。
提灯の灯りも雰囲気があります。
酉の市の活気や雰囲気を楽しみたいなら夜がおすすめ。
混雑を避けたい人は、早い時間帯がおすすめ。
ただし、神社内の授与所で販売される熊手(大國魂神社の熊手)は遅い時間だと売り切れてしまいますので、こちらを求めたい方は早めの時間に行きましょう。
・現金を用意しておこう
熊手や屋台は現金払いが基本です
熊手を買いたい人は、おつりがないように千円札を多めに持っておくと親切
・夜ならば防寒対策も
11月の夜は冷え込みます。寒くないような服装を。
・写真撮影は基本OK
熊手は撮影OKなところがほとんどです。
人が映りこむような場合は、買い物している人やお店の人にひとこと声がけすると親切。
大國魂神社 酉の市2025 いつ?日程と時間
酉の市の開催日は、毎年11月の酉の日。
年によって2回または3回開催。酉の日が3回ある年は、火事に気を付けろと昔から言い伝えられています。
11月の酉の日は毎年変わりますので、年ごとに確認が必要です。
酉の市2025年は、
11月12日(水)(一の酉)
11月24日(月・振替休日)(二の酉)
2回開催されます。2025年は、三の酉はありません。
夕方から夜にかけてが最も賑わいますが、日中から屋台や熊手の販売が始まっていますので、混雑を避けたい人は、早めの時間に行くとよいでしょう。
酉の市は夜までやっていますが、神社の授与所などは受付時間がありますので注意してくださいね。
大國魂神社 大鷲神社例祭 酉の市 ※時間は2024年のものです
令和5年度酉の市期間の開門時間 6:30~22:00
熊手市 9:00~22:00(各店により異なります)
露店の出店 9:00~22:00(各店により異なります)
引用元:大國魂神社 公式ホームページ
大國魂神社(おおくにたまじんじゃ)
〒183-0023 東京都府中市宮町3-1
TEL:042-362-2130 FAX:042-335-2621京王線 府中駅南口から徒歩5分
JR南武線・武蔵野線 府中本町駅から徒歩5分開門時間 6:30 − 17:00 (9月15日−3月31日)6:00 − 17:00 (4月1日−9月14日) ご祈祷 9:00 − 16:00 御朱印受付 9:00 − 17:00
引用元:大國魂神社 公式ホームページ
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