東京都府中市に鎮座する大國魂神社(おおくにたまじんじゃ)は、武蔵国の守り神として1900年以上の歴史を誇る格式高い神社です。
この神社で授与される「からすみくじ」は、見た目にもインパクト抜群。
立体的な黒いカラス型おみくじで、その愛らしい姿から多くの参拝者から人気を集めています。
SNSで話題を呼び、カラスの愛らしいフォルムとご利益から人気が急上昇。
現在では大國魂神社の名物のひとつとなっています。
いつ買うことができる?ご利益は?値段は?
大國魂神社「すもも祭り」で有名な「からす団扇」
大國魂神社の「からす」といえば「すもも祭り」なのです。毎年7月20日に開催される「すもも祭り」は平安時代中期、源頼義・義家父子が奥州平定の戦勝祈願をし、帰路に大國魂神社へ戦勝祝いとして「すもも」を供えたことが起源といわれ、境内に「すもも市」が立ち、「すもも祭」と呼ばれるようになりました。
「すもも祭」は参道に並ぶ果物のすももが名物ですが、有名な「からすうちわ」があります。
真っ黒なうちわで、中央に八咫烏(やたがらす)が迫力満点に描かれています。五穀豊穣、悪疫防除の意味からで、そのうちわで扇ぐと害虫は駆除され、病気は平癒するという信仰があり、毎年買い替える人も多い縁起グッズ。
その人気ぶりはすさまじく、私は初めて買いにいったときに「え?こんなに争奪戦なの?」と驚いたほど、まさに飛ぶように売れていました。午前中に買いに行ってよかった。もしかしたら売り切れてしまったかもしれません。昔からあった「からすうちわ」「からす扇子」、人込みの中でふうふう言いながら購入完了、と安堵していたときに目があったのが「からすみくじ」でした。
可愛らしい小さな人形たちが整列して、つぶらな瞳でこちらを見つめています。手のひらにのる小さなカラスの人形で中におみくじが入っています。
「あら、あなたいつからいたの?」「はじめてみた、こんなの前から売ってたっけ?」と思っていたら、2020年頃から授与が開始されたそうです。
大國魂神社「からすみくじ」とは?
「からすみくじ」は、八咫烏(やたがらす)をモチーフにしたおみくじです。八咫烏は日本神話に登場する三本足の神聖なカラスで、神武天皇を熊野から大和まで導いた「導きの象徴」として知られています。
大國魂神社では「人々を良き道へと導く存在」として、この八咫烏を模したおみくじが誕生。
顔が少しづつ違うので、好みのものを選んで神社でおみくじを見たあとは、自宅に持ち帰り厄除けとして飾っておくことができます。
大國魂神社「からすみくじ」ご利益は?
ご利益は「導き・勝運・厄除け」八咫烏にちなんだ「からすみくじ」は、人生の道しるべとなる「導き」や「勝運」、さらには「厄除け」といった、人生の転機や勝負時に心強いご加護です。
厄除け「からすみくじ」には主に「避けるべきこと」が記してあります。非常に具体的でわかりやすいアドバイスが特徴的。
例えば、
ひとりで抱え込まないことです。他の人と力をあわせて行うと良いことがあります。
健康 暴飲暴食はやめましょう。
ご縁 過去を振り返ることはいけません。
他にも、学問や仕事での「避けるべきこと」を示しています。行動すべきことよりも、避けるべきことを意識するほうが実践しやすくてわかりやすいような気がします。
受験・就職・転職・恋愛など、何かを決断したいときにおすすめです。
大國魂神社「からすみくじ」どこで買う?いくらで買える?いつ買える?
「からすみくじ」お値段は初穂料500円
「からすうちわ」「からす扇子」は「すもも祭り」でしか買えませんが、「からすみくじ」は一年中入手可能です。
おみくじは通常、参拝を済ませてから引くのが基本とされています。神社に到着したら、まず手水舎で身を清め、神仏に参拝し、ご挨拶を済ませてからおみくじを引きましょう。神社のおみくじは神様からの「お告げ」と捉えて、私は、あまり一喜一憂せずに、今の自分に必要なアドバイスだと思うようにしています。大國魂神社のおみくじは、現代の言葉で書いてくれているので内容がわかりやすいですし、短い言葉でずばっと告げてくれるので、その年の生活の指針としています。
大國魂神社「からすみくじ」が買える場所
参拝を済ませたあとに、授与所(じゅよしょ)にて入手できます。
参拝は朝6時(季節によっては6:30)からできますが、授与所(じゅよしょ)が開くのは午前9時からです。
神社でお守りなどを購入することを、一般的には「お守りを受ける」「お守りを授かる」と言いますが、当ブログではわかりやすくするために、あえて「買う」という言葉をつかっています。ご了承くださいませ。
可愛らしくも神聖な「からすみくじ」は、大國魂神社を訪れたならぜひ手にしたい授与品のひとつ。導きの象徴・八咫烏のご加護をいただき、あなたが心丈夫に良き道へと進めますように。
大國魂神社(おおくにたまじんじゃ)
〒183-0023 東京都府中市宮町3-1
TEL:042-362-2130 FAX:042-335-2621
京王線 府中駅南口から徒歩5分
JR南武線・武蔵野線 府中本町駅から徒歩5分
- 開門時間
- 6:30 − 17:00 (9月15日−3月31日)
- 6:00 − 17:00 (4月1日−9月14日)
- ご祈祷 9:00 − 16:00
- 御朱印受付 9:00 − 17:00
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